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この記事を書いているこの日は2021年3月30日。
もうすぐフレッシュな新社会人が入社する頃である。この時期になると新卒で入ったブラック企業の「新入社員研修時代」のことをよく思い出す。
会社によって差はあるものの新入社員研修は大体どこもしんどい。
そこで新しく社会で羽ばたく新社会人の方々にとって少しでも励みになるような記事を書いていこうと思う。
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精神的にきつかった新入社員研修時代
僕が新卒で入社した年はちょうど「働き方改革」が本格化し始めた頃だった。
なので深夜まで残業するとか、大声で目標を発表するとか、富士山を走るといった前時代的な研修はなかった。
明らかに時代錯誤だしコンプライアンスにもひっかかりかねない。
そこまではいかなかったが、頻繁に怒鳴られる・きつく叱責される・とにかくこちらを否定してくるなど精神的にこたえる内容の研修だった。
普通に注意すればいいだけなのに、毎回顔を真っ赤にしてきつい言い方で怒鳴ってきてばかりだった。
研修中は他の同期と仲良くなるどころか私語や雑談もしづらく、ピリピリとした緊張感が常に漂っていた。
そんな囚人みたいな生活が約2ヶ月間も続いた。これでメンタル消耗しないはずがない。
あまりに叱責されるため、中には泣き出す女の子もいた(当時童貞だった僕はオロオロするばかりだった)。
泣かないまでも、ストレスを抱えまくっていた同期もいたしタバコの本数が増えた同期もいた。
あれから数年経つけどみんな研修の時のことを根に持っている。僕も当時はこんな無意味に怒られてばかりの研修に意味を見出せずにいた。
そこで今の僕が当時を振り返って思うことと、研修の意図について書いていこうと思う。
「理不尽に耐える」ことに意味はあるのか
実は「なんで研修中ムダに怒鳴ってくるのか」という問いに対してはすでに会社側から答えをもらっていた。
それは「理不尽に耐えるため」だと会社から言われたのだ。
これを聞いて当時の僕は「???」と思った。
確かに社会に出たら理不尽な目に遭うことだってあるだろう。納得のいかないことだってあるだろう。
ただ研修でそれに慣らすというのが理解できなかった。
正直あれから数年経った今でも理解ができない。
というのも理不尽なことにガマンしていても「成長」なんてしないからだ。ただストレスだけ残って心身が不健康になるだけ。
日本人はとかく「理不尽なことに耐えるのが美徳」のように扱うが、それはただの思考停止だ。
なぜ耐える以外の選択肢を考えないのか意味がわからなかった。
自分が理不尽な目に遭ったら、それに対処するなり逃げるなり何かしらの方法をとらなければならない。
前述したが、解決策を考えず不当なストレスにただ「耐えるだけ」なのは思考停止と全く同じだ。
しかし会社側だってそんなことはわかりきっている。
それでもなお新入社員には「理不尽は耐えるもの」と洗脳されてくれた方が都合がいいのだ。
理不尽に耐えてもらった方が会社にとって都合がいい
なぜ会社が新入社員に「理不尽に耐えられるようになってほしい」のか。
それはあなたに忍耐強くなってほしいからだろうか?
高ストレスにも耐えられるメンタルを身につけてほしいからだろうか?
全く違う。
それは会社にとってあなたが「理不尽に耐えてくれる方が都合がいい」からだ。ダマされてはいけない。
これは企業側の立場で考えてみるとわかりやすい。
理不尽な対応をする上司や取引先に噛みついたり、メンタル壊して病んでしまうような社員だと会社側は困ってしまうのだ。
だって取引先に嚙みついたら契約打ち切られるかもしれないし、病んで退職でもされたら人員補給をしなければならない。
企業からしたら面倒なことこの上ないのだ。
そうなるとどんな人材がベストなのかと言うと「どんな理不尽なことを言ってくる相手にも思考停止で従ってくれる体のいい奴隷」ということになる。
就活でも「体育会系の部活出身者」が人気なのにもこうした背景がある。
部活動で理不尽な先輩命令や上からの命令に耐えることに慣れきっているから、会社にとって都合がいいわけだ。
だから会社側は「自責思考で考えましょう!!」とか「ガマンは美徳です!!」みたいな感じで僕らに理不尽に耐える人材にしてこようとするワケだ。
真面目な人ほどこれにダマされて、実社会でストレスやパワハラにやられてしまいかねない。
ここは本当に気をつけてほしい。
人間は「理不尽に耐えられない」仕組みになっている
これはあくまで僕の持論だが、僕は人間というのは「理不尽に耐えられない」仕組みになっていると思っている。
研修や仕事で理不尽な目に遭い続けて表面上は「理不尽に慣れる」ことができても、心身には確実にダメージが溜まっている。
自分では「慣れてるから大丈夫」と思っていても、ボディブローのようにジワジワと心を蝕んでいく。
メンタルを崩し、正常な感覚を失い、自己肯定感はボロボロになり、気が付いた時にはもう働ける状態ではない。。。
そんな状態になりかねないのである。
実際には理不尽に慣れているのではなくて、ただ「感覚が麻痺している」だけだ。
感覚が麻痺してしまったら、心のSOSを見逃してしまう。
「理不尽に耐える」なんて目的の研修を行っている会社は、あなたの正常な感覚を麻痺させて高ストレス環境にさらし続けて壊れるまで使い続ける。
僕はそう確信しているし、実際こうした研修を行っていた新卒で入った会社は「人をコマのように扱い全然大切にしない会社」だった。
だからもしあなたの会社が「理不尽に耐えましょう」みたいなことを言い出す会社だったら要注意だということだ。
メンタルを崩したら復帰するのに時間がかかる
僕もブラック企業でメンタルを壊して退職し、半年無職だったから身に染みてわかるのだが「一度メンタルを壊したら復帰には時間がかかる」。
「働きたいけど働けない」「働くのが怖い」こうした精神状態になってしまう。
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ブラック企業を辞めて休養に専念したことでだいぶ回復したが、それでも半年間もかかってしまった。
僕も人と環境に恵まれてなんとか社会復帰できているが、今でもブラック時代のイヤな思い出がフラッシュバックすることもある。それがつらい。
体の傷は治っても、心の傷は一生消えることはないのだ。
まとめ 理不尽に耐える研修をしてくる会社は要注意
これらのことをまとめると、概して「理不尽に耐える研修」をしてくる会社には注意すべきということだ。
心の傷やメンタルの不調は目に見えない分、自分も他人も気づきにくいし確実に回復できる保証もない。
もしも仕事で理不尽なことが耐えきれないくらい身に降りかかってきたら、即刻対処するか逃げてほしい。
解決の見込みがあるなら耐える価値はあるかもしれないが、ないならただメンタルを消耗するだけだ。
そこに成長なんてない。傷ついてボロボロになっておしまいだ。
いついかなる時に理不尽が身に降りかかるかはわからない。
その時のために「自分がどこまでいったら壊れるのか」という大体の基準と、「死ぬくらいだったら逃げてもいい」という認識をもつことが大事である。
理不尽に耐えるばかりが正解ではないということを、新入社員研修に代わって僕がしっかりとここでお伝えしたい。
あなたの健康な生活を願って。それでは。
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