自責思考を強要する会社は警戒した方がいいという話

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先日働き方に関するあるツイートがバスっていた。以下のツイートである。

「できない病にかかってない?○○だからできない」ではなくて、「どうすればできるのか?」を考えるのがあなたの仕事!!


これに対してぎに猫さんが「人員を増やせ・設備を増やせ・予算を増やせ・残業代を出せ」と回答したツイートに7万いいね!がついていた。


「どうすればできるのか?」を考えることは確かにとても大事な考え方だ。


しかしそれと同じくらい設備や環境を整えることも重要なハズだ。


そしてこのツイートを見て僕は新卒で入ったクソブラック企業の研修で同じようなことを言われたことを思い出した。


それは「○○だからできないと他責で考えるんじゃない!!どうすればできるかを考えなさい!!自責思考で考えなさい!!」という言葉だった。


今回はそんな「自責思考を強要する会社のヤバさ」について書いていこうと思う。

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自責思考を強要する会社はヤバイ


まず誤解してほしくないことは「自責思考自体は悪くない」ということだ。


自責思考は非常に重要で多くの本にいわゆる成功者と言われる人たちが「自責思考の重要性」を説いている。



「この状況で自分は何かできるのか?」「自分がどうすればうまくいくのか?」と環境のせいにせず自責思考で考えることが大事だということだ。


もちろんなんでも他責にしていたらうまくいくはずがないし、成長することもなくなってしまう。


しかし会社の研修なんかで「みなさん他責思考は悪いことです!!自責思考で考えましょう!!」なんて言ってきたらそれはもうめちゃくちゃ警戒した方がいい。


なぜなら多くの本や成功者が意味する「自責思考」と会社が要求する「自責思考」はまったく別モノだからだ。


ここの取り扱いを間違えると精神を病みかねない。この記事を読んでいるあなたにはそんなことになってほしくない。


自責思考を都合よく使ってくる会社にダマされないでほしい。

 

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「俺のせいにしてくるな」ってことだから


会社の研修などでどうして「他責思考だと成長できません!!自責思考で考えましょう!!」なんて言ってくるのか?


本気であなたたちに人のせいにすることなく、自責で考えて成長してほしいからだろうか?


全く違う。


それは「俺のせいにしてくるなよ」「会社が悪いんじゃないぞ、お前が悪いんだ」って風に思考を書き換えるためだ。


決してダマされてはいけない。どういうことか説明していこう。


そもそもの話ではあるが、何かの失敗や事象が「すべてが自分のせいで起きた」なんてことはほぼ有りえない。


自分がミスをしたことは一見自分に100%原因があるように思われる。


しかし本当にそうだろうか?本当に自分だけのせいでミスが起きたのだろうか?


会社側や指示を出してきた上司には何の責任もないのだろうか?


これは自分の立場で考えるのではなく、相手側つまり「自責思考で考えなさい」と言ってくる会社の立場で考えるとわかりやすい。

自責思考だと付け込む側は圧倒的に有利


あなたも後輩を指導した時に自分の確認不足や指示のミスで後輩が失敗してしまったことはないだろうか?


その時に後輩や新入社員に「自責思考で考えなさい」とか「人のせいにする奴は成長できない!!」なんて教え込んでおくと非常に便利だということになる。


だって会社や上司のせいで起きたミスに対しても「自分が悪いんだ」「会社や上司のせいにするのはよくない」と勝手に考えを変換してくれるからだ。


会社や上司のミスを上層部に報告することもなく、憤慨することもなく勝手に自責思考で考えて勝手に納得してくれる。


こんな人がいてくれたら会社や上司は非常にラクだ。


だってなんでもかんでも自分のせいだと思ってくれるんだもん。


会社がよくなかったとしても、上司がよくなかったとしても、全部自分のせいだと思ってくれる。


会社が言った「自責思考で考えなさい」なんて言葉を真に受けたばっかりに、どんどん損を押し付けられることにもなりかねない。


そして恐ろしいことに、会社や上司からどんな理不尽な仕打ちを受けたとしても「自分が悪かったからだ」と思い込むようになる。


こうなったらどんどん負のスパイラルが加速していく。自信も自己肯定感も打ち砕かれていく。


そんな状態になってしまったら人生を楽しむことも難しくなってしまうだろう。

 

相手のせいで起きたことは、ちゃんと相手のせいにしよう


何も知らない新入社員を洗脳するのに非常にこの言葉が便利だということがおわかりいただけただろうか?


というかそもそもの話、大体の会社はわざわざ社員に「自責思考で考えましょう!!」なんて言ってこない。


なぜならまともな企業なら他社とうまくいかない理由は、全部が全部自社のせいなんてことはないと知っているからだ。


もちろん自社が悪い時はちゃんと反省し行動を変えるけど、そもそも先方やお客様がよくないパターンなんていくらだってある。


大切なのは「どちらが悪いのかちゃんと見定めること」である。


相手のせいで起きたことは、ちゃんと相手のせいにしなければならない。


相手の責任までこっちが背負って「自分がこうしなかったからいけないんだ…」なんて考えてしまったら精神が持たない。


というか社会人として働いている人はわかる人も多いと思うけど、実は結構みんな他人のせいにしてたりする。


ある種の開き直りというか「いやおれは悪くねェよバカじゃねえのお前」くらいに思っておく方がうまくいったりする。


だからこそなんでもかんでも自分が悪いのだと思い込むのではなく、相手のせいで起きたことはちゃんと相手のせいにしよう。

痴漢に遭うのは自分のせい?


例えばの話だが、もしあなたが電車に乗っていて痴漢に遭ったらそれはあなたのせいだろうか?


道を歩いていて通り魔に刺されたらそれはあなたのせいだろうか?


そんなことはないだろう。


痴漢されたら痴漢してくるヤツが悪いに決まってるし、突然刺してくる通り魔が悪いに決まってる。


「痴漢されるような恰好をしてるのが悪い」だとか「通り魔に遭っても大丈夫なように護身術を習っておくべきだ!」とかいう意見は意味不明だと誰だって思うだろう。


確かに痴漢や通り魔に警戒することや夜道をなるべく歩かないとか、できる限りの対策をとることは大切だ。


しかし犯罪の被害に遭ったことまで自責で考えてしまったらキリがない。


犯罪にしろパワハラにしろそんなことは実行したヤツが悪いに決まってる。


なんでもかんでも自分の責任だと思っていたら精神が持たない。


状況を整理し、自分に落ち度がなく相手のせいで被害を受けた時はちゃんと相手のせいにしよう。

しっかりと見極めた上で自責思考でいこう!


まとめると「しっかりと見極めた上で自責思考でいこう!」ということだ。


繰り返しになるけれど自責思考自体は悪いことじゃないし、非常に大事な考え方だと思っている。


しかし何でもかんでも「自分が悪いんだ」と思い込むのはいけないし、自責思考を都合よく押し付けてくる会社には注意しなければならない。


真面目で優しい人ほどこの罠にかかってしまいがちだから、しっかり気をつけていこう。


常に自分にできること・変えられるところを探しつつ、その上で相手のせいで起きたことはちゃんと相手のせいにしよう。


不当に責任を押し付けられる人生になってはいけない。


それでは。

 

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