怒ってくれる人は本当にありがたい存在なのか一度よく考えてみよう

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「わざわざ怒ってくれる人はあなたのことを思って言ってくれてるから感謝しなきゃいけないんだよ。」

こんな言葉をあなたも一度は言われたことがきっとあるだろう。僕も何度も耳にしてきた。


この意見は確かに一理ある。だから僕も長年この言葉を鵜呑みにしてきた。本当に正しいかをよく考えることもなく。


この言葉は本当に正しいだろうか?


あなたに対して怒ってくる人は、本当にみんなあなたのためを思って怒ってくれているのだろうか?


今回はそんな「怒ってくれる人」をテーマに記事を書いていこうと思う。

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わざわざ怒ってくれる人に苦しめられる人たち


先日あひるさん🇺🇸研究開発職さんのツイートが反響を呼んでいた。

ミスしても怒らない人は優しいんじゃなくて期待してないだけだから。


→だからわざわざ怒ってくれる人には感謝しなきゃいけないんだよ。


→そんな怒ると叱るを混同してる人と距離を置くと人生が捗るよ!

こういったツイートだった。


僕めっちゃ痛快で清々しい気持ちでツイートを読んでいた。ありがとうあひるさん笑


というのも僕は長年「怒ってくれる人に感謝するべきだ」という世間の風潮に長年苦しめられてきたからだ。


実際このツイートのリプ欄や引用RTを読んでみると、かつての僕と同じようにこの意見に苦しめられた人がたくさんいた。


そう、実際にこの言葉に苦しめられている人はめちゃくちゃたくさんいるのだ。


確かに自分に対して耳が痛いことを言ってくれる人は貴重だし、そういった人は大切にした方がいい。


しかし脳死で「わざわざ怒ってくれる人みんなに感謝」すると取り返しのつかないことになってしまう可能性がある。

わざわざ怒ってくれる人に感謝してばかりいると消耗する

「わざわざ怒ってくれる人に感謝する」ことを常識にしてしまうと何がヤバいのか。


それは「精神を消耗してしまうこと」と「自己肯定感が爆下がりしてしまうこと」だ。


そりゃ誰だって怒られたら辛いし苦しい。


いくら自分が間違っていて至らなかったからといって、感情的にディスられたら傷つくし精神を消耗する。


そして何よりも自己肯定感が爆下がりする。これが本当にマズい。


自己肯定感が低くなってしまうと人生トータルで大きな負の影響を及ぼす。


自己肯定感が低いと恋愛や仕事など新しいチャレンジもしにくくなるし、その人の魅力までもを大きく下げてしまう。


そして一度下がった自己肯定感を上げることは本当に難しい。


「精神の消耗」と「自己肯定感の低下」


この2点があるので「わざわざ怒ってくれる人に感謝」してばかりいると、一生懸命頑張っているのに辛い思いをするばかりになってしまうのだ。

 

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lemonboyの苦い過去


僕は20歳~24歳にかけて「わざわざ怒ってくれる人」を身近に置いていた。


聞いてもいないのに会う度に自分の至らないところをアドバイスしてくるような人たちが身近にいた。

「自分のよくないところを怒ってくれるんだから感謝しよう」


「このアドバイスをちゃんと聞けば成長できる」

怒られるのはつらかったが、そんな風に思っていたから耳を傾けるようにしていた。


さて、そんな風に実際に「わざわざ怒ってくれる人」の話を聞いて感謝していたら僕は成長したのか?


結果から言うとただ傷ついて自己肯定感が爆下がりするだった。


もちろん成長なんかしなかった。当たり前だ。


なぜなら「わざわざ怒ってくれる人には須らく感謝すべきである」という前提がそもそも間違っているからだ。


っていうかそんなのはウソだ。


ダマされてはいけない。僕と同じ轍をあなたには踏んでほしくない。


真面目な人ほどこの罠にかかりがちなのでぜひとも気をつけてほしい。

全ての人があなたのことを真剣に考えているわけではない


↑の画像はジャンププラスで人気連載中のマンガ「推しの子」の1ページである(推しの子はめっちゃ面白いマンガである)。



大雑把に説明すると10代の女優であるあかねちゃんがTwitterで炎上したしまった様子である。


あかねちゃんは真面目な女の子なので「皆の意見だから目を逸らしちゃダメだ」と批判コメントまでちゃんと目を通している。


そして「わざわざ怒ってくれる人」の意見をきちんと受け止めた結果、
彼女は傷つき自信を失い精神不安定になってしまう。


なぜそんなことになってしまったのだろうか?


「わざわざ怒ってくれる人」の意見を感謝して受け止めたのに、なぜ成長せずただ傷ついて終わってしまったのだろうか?


あかねちゃんのメンタルが弱いからだろうか?


それは違う。断じて違う。


それは「全ての人があなたのためを思って怒ってくれている」というそもそもの前提が間違っているからだ。


だから面白半分で書かれている有象無象の批判コメントなんか真面目に受け止めたらボロボロになってしまうのだ。


芸能人の炎上は僕たちには無縁の話と思いがちだが、これと同じようなことは僕たちの間でも起こっている。


そもそもの話であるが、全ての人があなたのことを真剣に考えた上で怒ったりアドバイスをしてくるワケではない。


ここは重要なのでよく覚えておこう。世の中には

・自分のことを棚に上げて相手のことを指摘する人間

・あなたのことを妬んでいて傷つけようと思っている人間

・深く考えずにテキトーなことを言う人間

・とにかく他責思考の人間

・アドバイスをすることで優位に立ちたいと思っている人間

・ただ怒りたいからあなたに怒ってくる人間

優しい人はマジメだから納得できないかもしれないが、こういった人間は本当にたくさんいる。


だからこそ「全ての人は自分のことを思って怒ってくれている」とか「わざわざ怒ってくれる人にみんなに感謝すべきだ」と思っていると、こういうクソみたいな人間の格好のターゲットにされてしまうのだ。


なぜあかねちゃんのように真面目な人ほどこの罠にハマってしまうかというと、真面目な人はちゃんと相手のことを考えての発言ができるからだ。


真面目で優しいからこそ、相手のことを考えて本当に相手のためを思ってのアドバイスが自然とできる。


自然とできるからこそ「相手も同じように自分のためを思ってのアドバイスをするだろう」と思ってしまう。


けど実際には相手のことをちゃんと考えて怒ったりアドバイスしたりする人間のほうが希少なのだ。


だから心無い言葉や誹謗中傷まで「自分のためを思って言ってくれたんだから感謝しないと」と受け止めたら傷ついてしまうのだ。


そんな言葉を聞いても成長なんかできるハズない。ただ傷ついて終わるだけだ。


この罠にダマされないようにしよう。

「わざわざ怒ってくれる人」を切ったらどうなるか


僕はかつていた「わざわざ怒ってくれる人」たちを卒業や転職などで距離を取り、現在では完全に縁を切った。


そして縁を切ったら余計なストレスがなくなり快適に生活ができるようになった。


そして現在では優しくちゃんと向き合ってくれる彼女や職場の人たちに恵まれたおかげで、自己肯定感も回復してきた。


もちろん怒られることもあるけれど、不思議と心から感謝できるし自分の成長につながっていると思っている。


やっぱり根底に自分に対する愛とリスペクトがあるか。それが大事なんだと思う。


「怒ってくれる人に感謝」なんて言うけど、毎度毎度怒ってくるような人はそれはそれで頭がおかしいのかもしれない。

発言内容と人間性から見極めよう


確かに世の中には本当に自分のためを思って叱ってくれる人がいる。


そういった人の意見をウザいからと無視していたら「アイツには言っても無駄」と見捨てられてしまうかもしれない。


しかしだからといって「怒ってくれる人はみんな自分のためを思ってくれてるんだ!」と思い込むとあっという間に精神を病んでしまう。


なので結局は発言内容と言ってきた人の人間性からしっかりと見極めないといけない。


飯アさんが言うように「俺はお前のために言ってるんだ」という一見正当性があるような言い分を盾にする卑怯者もいる。


そんな連中のアドバイスを聞いても自分の成長にはつながらないどころか、精神を病むだけだ。


そんな人間たちとはサッサと縁を切ってしまおう。

まとめ


「わざわざ怒ってくれる人はあなたのためを思ってるのだから感謝しよう!!」


正直この言葉だけが一人歩きして、多くの人を傷つけ縛っているような気がしてならない。


確かに本当に自分のことを思って怒ってくれる人もいる。


だけど「全ての人が自分のことを思って怒ってくれている」とは思わないようにしよう。


そして「本当に自分のことを思って怒ってくれているか」は、本当はあなたも気が付いているだろう。


なぜか。そういった人たちの言葉には根底にあなたに対する愛とリスペクトがあるからだ。


普段の会話の中でそれがあるかどうかは間違いなくあなたにも伝わっているだろう。


だから心無い言葉もムリに「この人は自分のことを思って怒ってくれているんだ」と言い聞かせる必要はない。


あなたを縛る「わざわざ怒ってくれる人に感謝しよう」という言葉を1回疑って、考えるきっかけになってくれたら嬉しく思う。


それでは。

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