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最近地方移住に関するあるニュースが話題になっている。
なんでも「地域おこし協力隊として東京から高知に移住してカフェを開いたのに、地元の有力者に従わなかったら出ていけと言われた」というニュースがSNS上で議論を呼んでいるのだ。
それに伴って「地方移住するような人間」に対してあるツイートが流れてきた。
地方移住する人間、自分を物語の主人公だと思ってるというか「過疎化に苦しむ地域を元気にしたい」「遅れた田舎者に先進的な考えを啓蒙したい」「穏やかな人々と自然の中で時計にとらわれないスローライフが送りたい」「貴重な若者の自分が地方に行ってやる」みたいな考えだから上手く行かないんだよね https://t.co/6WoyuLgg1d
— 遊牧民(凍結) (@rockwell8537) May 12, 2023
実際に東京から九州の長崎県に移住した自分としては正直ちょっと心苦しくはなったものの、確かに移住する人はこういう側面がある。
「移住して地方を元気にしたい!」
「地方は遅れている!俺が先進的な考えをもたらすんだ!」
「貴重な若者である自分が過疎地である地方に行ってやるんだ!」
こういうマインドを持って地方移住する人も実際多い。
しかし断言するが、こうしたマインドで地方移住する人は100失敗する。間違いなく失敗する。
今回はそんな「リスペクトなき地方移住は必ず失敗する」という記事を書いていく。
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リスペクトなき地方移住は必ず失敗する
東京から地方移住した身から言わせてもらうと、移住するならこういった考えを持たないようにする必要がある。
田舎に先進的な考えだとか若者の自分が行ってやるんだみたいな驕りがあると確実に失敗する。現地の人はそんなん求めてないしむしろ移住するんであればその地域へのリスペクトが必要不可欠 https://t.co/q0mMrq51UW— lemonboy@禁欲×地方移住ブロガー (@lemonbo31232211) May 12, 2023
結論から述べると「田舎に先進的な考え方をもたらしたい!」とか「過疎の地方に若者の自分が移住してやるんだ!」みたいなマインドで移住すると確実に失敗する。
綺麗事でも何でもなく地方移住を成功させるには、移住先の地域とそこに住んでいる人たちへのリスペクトが必要不可欠なのだ。
本来こんなこと改めて書くようなことではない。至極当たり前のことだ。
だけどここを勘違いして、奢り高ぶった気持ちで移住して失敗するというケースをよく耳にする。
地方移住を推進したいと思ってる自分としてはとても残念な話だと思う。
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なぜ「オレが地方を変えるんだ!」みたいなマインドだと失敗しやすいのか
そうなんですよ。むしろ現地の人たちはのんびりゆっくりした雰囲気が好きって人もたくさんいます。そこに突然東京からやってきたよそ者が「この地域は遅れてるから俺が活性化させる!」とか言ってきたらそりゃムカつきますよね。移住に失敗して当たり前です
— lemonboy@禁欲×地方移住ブロガー (@lemonbo31232211) May 13, 2023
なぜこうした「オレが地方を変えるんだ!」というマインドだと移住に失敗してしまうのか。
意識も高いしやる気に満ち溢れているし、地域の活性化に貢献したいと思ってるワケだから一見いいことづくめに思える。
そもそもの話であるが、こういう「オレが地方を変えるんだ!」みたいなマインドはどこから来るのだろうか?
それは「内心では東京で過ごした自分をすごい人間だと勘違いし、地方で暮らす人たちを考えの遅れた田舎者と見下している」という奢った気持ちから来ている。
こんな傲慢な態度で移住してうまくいくだろうか?うまくいきっこない。当然だ。
結局のところ「地方を変えたい」とか「東京の先進的な考えをもたらしたい」とか「若者の自分が行けば感謝されるだろう」といった考えは地方をバカにしているからこそ出てくる。
地方で暮らす人たちからすれば、いきなり東京からやってきたよそ者が「この地方は遅れている!だから東京の考えをもたらしてオレが変える!若い人材が来て嬉しいだろう!」みたいなことを言い出して面白いハズがない。
そして地方で暮らす人たちは「この場所を盛り上げたい」とかは大して思ってなかったりする。
今まで通りの静かで平穏な暮らしがしたいと思ってる人が大半だ。大きな変革を望んでる人はそうそういるもんじゃない。
そんな場所に突然訪れて「オレがこの地域を盛り上げる!」と言っても、現地の人たちは「いや別にいいです…」となってしまう。
なのに「この地域は東京から来た若者に活性化してもらいたいに違いないんだ!」と躍起になって活動しても地元民からも支持されず、結局空回りして終わってしまう。
確かに変革を求めてる地域や盛り上げたいと思ってる地域もあるが、全部の地域がそうとは限らないのだ。
そういった前提を無視して、移住先の地域と住んでいる人たちを内心見下して活動してもうまくいかず移住自体に失敗してしまう。
郷に入っては郷に従うべきなのだ。
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地方をリスペクトする方法3つ
とはいえ「リスペクトしろ」と言っても何をすればいいのか?難しいことは何もない。
①移住先の地域のことを好きになること
②その地域に住んでいる人たちのことを否定しないこと
③東京の考えや常識を押し付けないこと
たったこれだけ。リスペクトしろと言っても別にペコペコしろってことじゃない。
ただ「その地域と住んでいる人たちのことを好きになり、自分が元いた場所の常識を押し付けたりしない」こと。これさえ守れば大丈夫だ。
「東京から移住してきました」と言えば大体現地の人たちは「何でこんな何もないところに来たの!?」と聞いてくる。
それに対して「○○県(移住先の地域)が好きだからです!」と心から答えること。
地方に住んでいる人たちは口では「こんな田舎に」とか「何もないでしょ?」とか言ったりするが、なんだかんだで地元愛の強い人が多い。
そんな人たちが「この地域が好きだから東京から引っ越して来ました!」と言われたら悪い気はしない。
人は自分が好きなものを否定せず、同じように好きになってくれる人を無碍にしないものだ。
もちろん地域によって特色もあるけれど、基本こうした姿勢でいれば地方に移住しても上手く溶け込んでいける。
むしろ「ここが好きだから移住して来ました!」と心から言えないような場所に移住してはいけないのだ。
そして「東京ではこうだったんです!」みたいな常識を押し付けたりしないこと。
移住先の地域にはその地域の文化や歴史、ルールがある。そういった背景を無視して「東京の考えこそ絶対」みたいに押し付けてはいけない。
むしろその地域の風土や歴史、地域柄を理解し自分が適応していくこと。まさに郷に入っては郷に従えというスタンスでいることが大事だ。
まとめ
今回は「リスペクトなき地方移住は必ず失敗する」という記事を書いた。
確かに「この地域が好きだから移住して来ました!」という気持ちだけでは、地方移住を成功させることはできない。
しかし「この地域が好きだから移住してきました!」という気持ちがなかったら、地方移住は成功できないのだ。
東京に住んでいただけでなぜか「自分はすごい人間だ」と勘違いし、「オレが遅れたこの地域を盛り上げる!」みたいなことを言い出す人間も残念ながら一定数いる。
その地域の歴史や風土も理解せず「この地域は遅れてる!東京ではこうなんだ!」と言っても、「この地域が嫌だったら出ていけ!」と返されて終わりだ。
結局東京でも地方でもやっていけない人間になってしまう。そんなことになったら最悪だ。
移住してその地域で生きていくからには、その地域に対してちゃんとリスペクトの意を持とう。
「リスペクトなき地方移住は必ず失敗する」。書いていて実際に移住した自分にとっても戒めるような内容の記事になった。
地方への移住を検討している人はぜひこれを守ってほしいと思っている。
それでは。
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